倭-YAMATO THE CHALLENGERS 2017-2018

 

-YAMATO

 

THE CHALLENGERS 2017-2018

 

 

 

 

 

 

   撮影  浦 典子        撮影許可取得済

 

 

世界53ヶ国、3500回以上の公演実績を持つ倭-YAMATO

 

かねてから倭-YAMATOについてアートの見地から記事を書いてご紹介したいと考えていた。

 

 実は、2012年セルビアのベオグラードに取材に行ったところ、倭-YAMATOの『倭 EU tour 2012』の垂れ幕が町にかかっていた。

 

その前にも多くのヨーロッパに地で垂れ幕やポスターを見ていたのだ。他の都市でも倭-YAMATO写真は撮ったのだが、時間がなく筆者の写真ストックの中からこの記事までに探し出せなかった。

 

何度も見ている日本のものらしき公演。そこで、これはカメラに収めなければと思って撮ったベオグラードでの画像がこちら。

 

 

 

筆者達が日本人とわかると、現地の観光局のかたなど多くのかたがたが楽しみにしていらっしゃり、「YAMATOがもうすぐ来るよ。」と声をかけて来られた。

 

Arena  Beograd”で行なうという。ベオグラードの人口からすると想像を絶する規模なのだ。ちなみにセルビアの人口は約700万人だ。

 

その時は、残念ながら、パリに行かないといけなかったので拝見することができなかったが・・・。

 

 日本人がほとんどいないベオグラードでは、日本という国のの存在さえ知らない人が多い中、倭-YAMATOの公演は、日本人の我々に元気を与えてくれた。

 

日本政府により、バスの寄付や、水道インフラの支援など行われているのだが、残念ながら筆者滞在中には、そのことはほとんど聞かれなかった。

 

バスのボディには以下のように日本からの寄付と大きく書かれているのにだ。

 

「日本人ですか。倭-YAMATO公演がもうすぐよ。」と、ハンガリーのヴァイオリニストで作曲家ロビー・ラカトシュ(Roby Lakatos)のコンサートで声をかけて来てくれた観客の女性。

 

ロビー・ラカトシュは、リストやベートーベンにも影響を与えたという“ジプシー・ヴァイオリン中興の祖”ヤーノシュ・ビハリを祖先にもつ素晴らしい“超絶技巧”演奏家だ。

 

ニューヨーク・カーネギーホール、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールなど名だたる劇場で成功を収めている。来日コンサートも多い。

 

☆ロビー・ラカトシュ(Roby Lakatos

 

  http://www.roby-lakatos.com

 

親兄弟とすべての親族をNATO軍に殺され、生き残ったのは、彼女一人という。

 

「セルビアは、国際社会から孤立し、悪者扱い。どの国も味方してくれない。」

 

「だって、セルビアだから仕方がない。」と多くのセルビア人は筆者にいう。

 

何と言って励ましたらいいのか、その深い喪失感と自信を失ったセルビア人達には胸が締め付けられるような苦しい思いを筆者は感じた。

 

ベオグラードの街はNATO軍の空爆の傷跡がまだまだ残り、人々の心は未だ傷ついたままだ。

 

彼女は、ロビー・ラカトシュのコンサートの後、「私はロビーを知っているから、会わせてあげる。」と筆者の手を引いて楽屋まで連れて行き、筆者を紹介してくれた。

 

 

 

2013年にポーランドの古都クラコフで再会した時、ロビー・ラカトシュは筆者を覚えていてくれ、温かく迎え入れてくれた。

 

 

このように、現地のかたがたが我々に親切にして下さったのも、倭-YAMATOのおかげではないかと心から思う。

 

セルビアは、辺りの平均収入が約4万円といわれる貧困国だ。

 

にもかかわらず東日本大震災の時に、2億円の寄付をしてくれた。

 

日本国としての支援もさることながら、芸術が、人の心を動かしたのではないかと筆者は、思っている。

 

-YAMATOのスケジュールはかなりタイトでほとんど海外公演を行なっているので、この5年間、公演を拝見することができなかったが、いつの日が記事に書きたいと温めて来た。

 

私どもも今、日本にいるし、ちょうどよいタイミングではないかと、2017年 6月 24日(土)にメルパルク大阪で行われた大阪公演に伺った。

 

まず、迫力の太鼓の音。樹齢400年の大木で造った太鼓を筆頭に数十台の太鼓群。

 

そして所作とお辞儀の美しさに感動した!!! 

 

筆者は、海外でお辞儀の仕方について教えたことがあるが、どういうお辞儀の仕方が美しいかと比較して示すとどの国の人も筆者が推奨するお辞儀の仕方を支持する。

 

美しいお辞儀の仕方は、当初、大和民族独自のものと考えていたが、これは万国共通なのだ。

 

全身全霊で叩き出す血沸き肉躍る迫力のライブ・パフォーマンス。

 

時には、観客を巻き込みながら、客席と一体化した舞台。

 

まさにノンバ-バルコミュニケーション(言葉に頼らない表現)の典型で、日本語の国際競争力の難しさを見事にクリアしている。

 

パフォーミングアーツ集団の中で、群を抜く海外公演数を誇るのも納得だ。

 

公演後には、観客をお見送り、ふれあいタイムも。

 

徹頭徹尾、すばらしかった。

 

これが世界をうならせるパフォーマンスなのだ。

 

終演後、代表の小川正晃にインタビューを行なった。

 

右は最年少 14歳の団員。その手はマメがつぶれて痛々しかった。

 

「近所の神社に太鼓があるのを母から言われ、一回だけの公演のつもりで太鼓をたたいた。すると太鼓をやりたいという人が増え、教え始めた。

 

もっと本格的に太鼓をしたいと仕事を辞めて来たので、仕事としてできるようにしないと思い、1993年奈良県明日香村にて4名のメンバーで結成した。

 

1998年世界最大の芸術フェスティバル「エディンバラフェスティバルフリンジ」(Edinburgh Festival Fringe)に参加。

 

1ヶ月23公演を完売。「スピリットオブフリンジ賞」を受賞した。

 

ロンドンで発行される全国紙などに紹介されたことがきっかけで、世界中のプロモーターからオファーをもらうようになった。

 

メンバーは共同生活で一体感を養い、休みなく毎日10キロを走ることから一日が始まる。いろいろあるでしょうが、まあ仲良くやっている。

 

一生懸命がんばっていたら、世界53ヶ国を周っていた。現地のプロモーターががんばってくれているので、我々はいいパフィーマンスができるように精進するだけ。

 

今年からは、山本寛斎さんのデザインの衣装で行なっている。48歳の時、制作にまわろうかと思っていると寛斎さんに言ったら、『僕は、48歳の時、ロシア・モスクワ 赤の広場で「ハロー!! ロシア」というパフォーミング・アートを始めたんだ。』と言われ、そのエネルギーを受け継ぎ、がんばって来た。

 

そんなご縁で今年は、寛斎さんに衣装のデザインをお願いしたところ、快諾していただけた。

 

我々のパフォーマンスは、日本の伝統そのものではないし、日本を代表してなんておこがましいことは考えていない。

 

しかし、そう思われるだろうと責任は感じている。

 

日本人は、和太鼓を知っているつもりになっている。日本の人に倭-YAMATOの公演をぜひ見ていただきたい。」

 

 

 

☆エディンバラフェスティバルフリンジ(Edinburgh Festival Fringe)

 

https://www.edfringe.com

 

 ☆山本寛斎

 

     https://kansaiyamamoto.jp

 

日本のアーティストで一年中世界中の現地の観客を満席にできるアーティストがいるのか。

 

いるのなら教えていただきたい。倭-YAMATO以外には、現在考えられない。

 

-YAMATOの躍進は、錦織圭や松山英樹クラスの活躍といっていいだろう。

 

 

 

 廃仏毀釈で日本の文化が海外に流出してしまった。その轍(てつ)を踏んではならないだろう。明治のあの時、日本文化を評価し、保存と保護をしようとしたのは、外国人だ。

 

日本人が21世紀の今こそ、和太鼓に注目する時なのだ。

 

 

 

海外では倭-YAMATOは完売のプラチナムチケットだ。京都公演では、まだ少しだが残席はある。

 

今年(2017年)の8月に倭-YAMATOが公演を行なうハンブルク州立歌劇場(Staats oper Hamburg)は、ハンブルク国立歌劇場とも訳され、ハンブルクに 1678年創設されたドイツ最初の公共オペラ劇場で現在は、ノイマイヤー率いるバレエ団が非常に有名。

 

ドイツにおけるオペラの初公演が1678年、ヨハン・タイレの台本によってハンブルクのゲンゼマルクトで行われた。度重なる改築を経て現在に至るが、同じ場所に建つという伝統と由緒ある劇場だ。

 

筆者が去年訪れた時は、以下を鑑賞したが、滞在中、ほとんど毎日違う演目のオペラやコンサートを上演していたので、以下の演目を鑑賞することができた。

 

La Cenerentola      Gioachino Rossini

 

Iphigénie en Tauride   Christoph Willibald Gluck

 

Pique Dame | Peter I. Tschaikowsky

 

Die Zauberflöte

 

Stilles Meer

 

Eine Frau, die weiß, was sie will!

 

Katze Ivanka

 

 

 

この劇場の素晴らしいところは、劇場所属のアーティストが行なう公演がほとんどなので、ハンブルグに滞在中、毎日、違う公演を楽しめる。

 

舞台は、毎日替えられている。大変、手間のかかることだが、観客のことを考えてくれている。

 

特に旅行者は、連泊するので、毎日違う演目は大変ありがたい。

 

日本なら、毎日同じ演目で何日かかためて上演するだろう。

 

しかも筆者の住む関西では、オペラは年に数えるほどしか上演されない。

 

カルチャーショックを痛いほど感じさせられた。

 

しかし、ハンブルグでは、ほぼ毎日だ。このハンブルク州立歌劇場では、伝統の演目でも衣装や舞台装置が近代的だったり、未来的だったりもするのだ。

 

以下の画像は、「シンデレラ」の舞台幕。筆者は、初めこの絵が意味するものが何のことかさっぱりわからなかったが、幕が開いて驚いた。

 

演奏も歌もクオリティは、とびきり素晴らしい。

 

日本人の観光客は、パリ、ロンドンに比べてまだまだ少ないが、町はきれいで港が近く、物価も高くない。ぜひ訪れることをお勧めする。

 

ちなみにあのビートルズは、イギリスから人気に火がついたのではなく、ハンブルグからだ。

 

  一晩ぶっ続けの8時間のステージ。リヴァプールにいた時のような演奏をすると、全然乗らないハンブルグの客。

 

  ショックを受けた彼らは、プライドに火がつき、ジャンプなどアクションに加え様々なジャンルの曲をロック調にアレンジ。

 

さらに、オリジナルを増やしたり、アレンジのバリエーションを増やしたり、耳の肥えたハンブルグの客にも受ける曲を提供することに

 

ギターの弦が切れた時にはポールがピアノを弾き「夕日に赤い帆」「When I'm Sixty-Four」などを演奏したという。

 

「蜜の味」「ベサメ・ムーチョ」もハンブルク時代のレパートリーだ。

 

ビートルズの成功は、ハンブルクで揉まれたからといっても過言ではないだろう。

 

ハンブルグは音楽や芸術にうるさく盛んなお土地柄。その中でも一番厳しいといわれるハンブルク州立歌劇場から倭-YAMATOにオファーが来るということだけでも大変名誉なことだ。

 

しかも、この原稿の時点で8月の公演はほぼ完売だ。

 

チケット代は、一番いいお席でEUR 55.00なので、日本公演の方が格段に安い。

 

日本公演を鑑賞できるのは、日本に住んでいる、または訪れている人の特権だ。

 

ハンブルク州立歌劇場の広報担当者の「YAMATOがもうすぐ来るよ。」といううれしそうな顔が目に浮かぶ。

 

Staatsoper Hamburg

 

http://www.staatsoper-hamburg.de/en/index.php

 

日本を代表して海外で活躍をしている倭-YAMATOを筆者は日本人として誇りに思っている。

 

ぜひ、お見逃しなく。

 

 

 

京都公演 

 

日程/開場

 

2017年 7月 8日(土), 9日(日) / 京都府民ホールアルティ

 

開演/開場

 

8日(土)1530 / 1600、 9日(日)1330 / 1400

 

チケット

 

全席指定 前売 一般 4500円 / 4歳〜中学生 3500円 ※3歳以下入場不可

 

主催:倭-YAMATO日本ツアー実行委員会  後援:α-STATION 協力:朝日放送

 

お問合せ

 

サウドクリエーター 06-6357-4400 http://www.sound-c.co.jp

 

URL

 

   http://www.yamato.jp

 

 

 

☆読者プレゼント 

 

   京都公演 両日 各 510名様 ずつ計1020名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名 希望公演日

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

 

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

   会期が短いため、速達などお届けに最善を尽くします。

 

 

 

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☆今後の公演予定

 

高知公演 

 

日程/開場

 

2017年 7月 23日(日) / 宿毛市総合社会福祉センター

 

開演/開場

 

1400 / 1300

 

 

 

滋賀公演 

 

日程/開場

 

2017年 9月 3日(日) / 長浜市浅井文化ホール

 

開演/開場

 

1400 / 1330

 

 

 

2017年 10月 14()  奈良県 明日香村 国営飛鳥歴史公園(石舞台地区・あすか風舞台)   

 

 

 

15日(日) 奈良県 明日香村  国営飛鳥歴史公園(石舞台地区・あすか風舞台)

 

 

 

☆海外公演

 

815()  ドイツ

 

Leipzig Oper Leipzig 20:00 

 

16()  ドイツ

 

Leipzig Oper Leipzig 20:00 

 

17()  ドイツ

 

Leipzig Oper Leipzig 20:00 

 

18()  ドイツ

 

Leipzig Oper Leipzig 20:00 

 

19()  ドイツ

 

Leipzig Oper Leipzig 15:00  20:00

 

20()  ドイツ

 

Leipzig Oper Leipzig 15:00 

 

23()  ドイツ

 

Hamburg Staatsoper Hamburg 20:00 

 

24()  ドイツ

 

Hamburg Staatsoper Hamburg 20:00 

 

25()  ドイツ

 

Hamburg Staatsoper Hamburg 20:00 

 

26()  ドイツ

 

Hamburg Staatsoper Hamburg 15:00  20:00