ゴッホとゴーギャン展 Van Gogh and Gauguin: Reality and Imagination

 

ゴッホとゴーギャン展

 

Van Gogh and Gauguin:

 

Reality and Imagination

 

10万人突破!(2月11日)

 

 「自画像」.JPG

                            フィンセント・ファン・ゴッホ  自画像 

クレラー=ミュラー美術館  ©Kröller-Müller Museum, Otterlo

 

 近代絵画の巨匠、ゴッホとゴーギャンの2人に的を絞った展覧会が愛知県美術館において好評開催中だ。

 

東京都美術館では2016108日(土)~1218日(日)開催され、来場者35 万人以上を集め、愛知県美術館では、先日10万人を突破し、連日多くの来場者でにぎわっている。

 

ゴッホとゴーギャンの関係は、多く語られて来ている。

 

しかし、それをテーマにした展覧会は、珍しく日本で初めて。

「収穫」.JPG

                                                  フィンセント・ファン・ゴッホ  収穫

                               ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)  

            ©Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

 

オランダの牧師の家庭に育ったファン・ゴッホ。

 

ファン・ゴッホは現実の世界から着想を得て、力強い筆触と鮮やかな色彩による作品を生み出した。

 

一方、南米ペルーで幼年期を過ごしたゴーギャン。

 

ゴーギャンは、装飾的な線と色面を用いて、目には見えない世界をも絵画に表現しようとした。

 

二人は、生い立ちや性格も違い、絵画表現も大きく異なる。

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                                 ポール・ゴーギャン  自画像

   キンベル美術館  ©Kimbell Art Museum, Fort Worth, Texas

 

しかし、共に芸術家として尊敬の念を持っていた二人は、ファン・ゴッホの誘いで1888年、南仏アルルで共同生活を送るようになる。

 

ともに制作し、技法や表現を試み、時には激しい議論を重ね、互いに刺激を与え合ったのだ。

 

記憶や想像から作品を制作することを好むゴーギャンの影響を受け、ファン・ゴッホは新たな表現に挑戦して行く。

「ゴーギャンの椅子」.JPG

            フィンセント・ファン・ゴッホ  ゴーギャンの椅子

        ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

©Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

 

ゴーギャンも広く平らな色面を用い、現実の形態や色彩を変え、想像に基づいて絵を描くことをさらに重視して行った。

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                             ポール・ゴーギャン  ブドウの収穫、人間の悲惨

オードロップゴー美術館  ©Ordrupgaard, Copenhagen Photo: Anders Sune Berg

 

しかし、芸術観や性格の違いから激し過ぎる議論になることも次第に増え、共同生活はわずか2カ月で破綻する。

 

そして、ファン・ゴッホは、自らの耳たぶを切り落としてしまうのだ。

 

ファン・ゴッホについて、筆者は以下などで記しているので参照されたし。

 

☆「印象派を超えて ─点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」

 

   http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-12-16

 

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2014-02-04

 

   ☆「ゴッホ展 空白のパリを追う」

 

      http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-05-08

「ジョゼフ・ルーランの肖像」.JPG

     フィンセント・ファン・ゴッホ  ジョゼフ・ルーランの肖像

   クレラー=ミュラー美術館  ©Kröller-Müller Museum, Otterlo

 

 

 

筆者の家には、筆者が生まれる前からファン・ゴッホの自画像のレプリカがあり、ある時は応接間、ある時は父母の寝室に飾られていた。

 

筆者は子供の頃から、絵の中の人物がわが祖父に似ているように思っていた。平仮名が読めるようになると煙が「ふ」の形に見えて来た。

 

そして、今、筆者のリビングルームに立てかけられている。

 

本物は父には買えなかったが、筆者の年齢より古いこの絵には格別の愛着がある。

 

森村泰昌が《肖像(ファン・ゴッホ)》としてモチーフにしている「包帯をしてパイプをくわえた自画像」

 

Self-Portrait with Bandaged Ear and Pipe)だ。

 

本物を拝見したいと思っているが、個人蔵のため、まだ拝見してはいない。

 

個人蔵の作品を鑑賞するのは大変難しいのだ。

 

この展覧会では、ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)(Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)やクレラー=ミュラー美術館(Kröller-Müller Museum, Otterlo)、スコットランド国立美術館(Scottish National Gallery)など世界各国の美術館や個人蔵の作品の中から選りすぐりの油彩画約50点を含む約65点を展示。

 

ぜひ、個人蔵の作品もお忘れなく、鑑賞していただきたい。

「タヒチの3人」.JPG

                                                    ポール・ゴーギャン  タヒチの3

                     スコットランド国立美術館  ©Scottish National Gallery


「肘掛け椅子のひまわり」.JPG 

                              ポール・ゴーギャン  肘掛け椅子のひまわり

E.G. ビュールレ・コレクション財団  ©Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich

 

 

 

☆ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

 

(Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

 

     http://www.vangoghmuseum.nl/en

 

☆クレラー=ミュラー美術館(Kröller-Müller Museum, Otterlo

 

     http://krollermuller.nl/jp

 

☆スコットランド国立美術館(Scottish National Gallery)

 

https://www.nationalgalleries.org/visit/japanese/

 

 

 

本展の特徴は、ファン・ゴッホとゴーギャンの初期から晩年にわたる画業をたどるようにかつ、二人の作品を対比させながら展示されていることだ。

 

二人の画家の特徴を浮き彫りにし、その関係性と芸術性がわかりやすくまとまられている。

 

日本では、東京都美術館と愛知県美術館の2館しか巡回展は行なわれない。

 

この機会にぜひ名古屋に赴き、鑑賞していただきたい。

 

新しいコンセプトで作られた展覧会は大変貴重。

 

お見逃しなく。

 

☆構成

 

1章 近代絵画のパイオニア誕生

 

2章 新しい絵画、新たな刺激と仲間との出会い

 

3章 ポン=タヴェンのゴーギャン、アルルのファン・ゴッホ、そして共同生活へ

 

4章 共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン

 

5章 タヒチのゴーギャン

 

☆図録

 

以下のコラムが大変興味深い。

 

「ファン・ゴッホとゴーギャン─現実と想像」 

 

シラール・ファン・ヒューフテン(美術史家)

 

「師という仮面─ポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、フィンセント・ファン・ゴッホが

 

 交わした手紙をめぐって」 

 

ウォウター・ファン・デル・フェーン (インスティテュート・ファン・ゴッホ ディレクター)

 

「ひまわり─ゴーギャンとファン・ゴッホを結ぶ花  ゴーギャンによる〈ひまわり〉の連作(1901年)を中心に」 森美樹(愛知県美術館 学芸員)

 

 特に森美樹 愛知県美術館 学芸員が記している「ひまわり」をめぐるゴーギャンとファン・ゴッホについての記述は大変面白い。

 

日本にファン・ゴッホの「ひまわり」が存在することもあり、そのリサーチには目からうろこの感がする。

 

 

 

会期

 

201713日(火)-320日(月・祝)

 

会場

 

愛知県美術館 [愛知芸術文化センター10]

 

開館時間

 

10001800 金曜日は2000まで

 

(入館は閉館30分前まで)

 

休館日

 

毎週月曜日

 

[ただし320日(月・祝)は開館]

 

チケット料金

 

一般 1,5001,300)円

 

高校・大学生 1,2001,000)円

 

中学生以下無料

 

※( )内は前売および20名以上の団体料金。

 

  ※上記料金で、同時開催のコレクション展およびAPMoA Project, ARCHも鑑賞可。

 

  ※「身体障がい者手帳」「精神障がい者保健福祉手帳」「療育手帳」のいずれかをお持ちの方、また、その手帳に「第1種」または「1級」と記載のある方に付き添われる方は1名まで当日料金が半額。

 

【主催】

 

愛知県美術館、中日新聞社、CBCテレビ

 

【後援】

 

オランダ王国大使館

 

【特別協賛】

 

東海東京証券

 

【協賛】

 

アイシン・エィ・ダブリュ、大和ハウス工業、日本写真印刷

 

【協力】

 

エールフランス航空/KLMオランダ航空、日本航空、オランダ政府観光局、ライトアンドリヒト、JR東海、近畿日本鉄道

 

 

 

☆愛知県美術館ホームページ

 

http://www-art.aac.pref.aichi.jp

 

☆特設ウェブサイト 

 

      http://www.g-g2016.com/aichi

 

 

 

☆読者プレゼント 

 

   510名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

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   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

 

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